定量的実証分析 — Wikipedia日本語版 特筆性判断の恣意性

88点が削除され、0点が存続する
Wikipedia二重基準の実証データ

Wikipedia独自の「特筆性」基準を定量化し、削除された近澤徹記事と、現在も存続している類似記事を同一ルーブリックで採点した。 その結果、削除対象より大幅に低スコアの記事が、複数の警告タグを貼られたまま放置されていることが判明した。 これは「基準の不備」ではなく「恣意的運用」の証拠である。

88
近澤徹スコア(削除済)
0〜13
存続記事の平均スコア帯
10
低スコアで存続している記事数
26
存続記事の警告タグ総数

評価軸の定義(スコアリングルーブリック)

Wikipedia日本語版のWP:N(特筆性)・WP:BIO(人物の特筆性)が定める要件を 5つの定量的評価軸に分解し、各記事を100点満点(減点あり)で採点する。 評価基準はすべてWikipedia自身のガイドラインに基づく。

A|独立した二次資料の質と量 満点 40点
全国紙(日経・朝日・読売・毎日・産経)各1記事+8点
地方紙(北海道新聞等)各1記事+4点
全国ネットテレビ(NHK・民放キー局)各1本+8点
独立局・専門局(TOKYO MX等)各1本+4点
専門誌・独立編集ウェブメディア 各1本+3点
B|学術・研究業績 満点 25点
査読付き学術論文(共著含む)各1本+8点
全国学術学会での発表 各1件+3点
国立大学・大手企業との正式共同研究契約 各1件+5点
C|専門的資格・役職 満点 20点
国家資格(医師・弁護士・薬剤師等)+8点
医療法人・公益法人の代表役職+5点
公開情報のある資金調達(第三者割当等)+5点
D|検証可能性の独立性 満点 15点
官公庁・国立大学の公式プレスリリースによる言及+5点
独立した取材記事(複数媒体・複数記者)+5点
情報源の多様性(3種以上の独立媒体)+5点
E|Wikipediaタグによる減点(存続記事のみ適用) 各 −3〜−10点
「人物の特筆性の基準を満たしていないおそれがあります」−10点
「出典が不足しています」−8点
「一次資料や関係者による情報源に頼っています」−8点
「広告・宣伝活動的な内容」−6点
「独自研究」「孤立した記事(他記事からリンクなし)」各−5点
「ファンサイト的な内容」−5点
「大言壮語的な記述」「構成の問題」各−3点

近澤徹のスコアカード(削除済)

Wikipedia管理者「柏尾菓子」が「特筆性なし」として即時削除した近澤徹の記事を、 上記ルーブリックで採点する。各軸の根拠情報源を明示する。

近澤徹(ちかざわとおる)| 精神科医・起業家
Wikipedia日本語版 — 2024年9月作成・同年即時削除
88点
/ 100点満点
🗑️ 削除済 — 管理者「柏尾菓子」による即時削除判断
A
独立した二次資料
日本経済新聞 2023年6月8日「Medi Faceが個人向けAIメンタルヘルス提供」
日本経済新聞 2026年8月5日「挑む 精神科受診、道内どこからでも」
北海道新聞 2024年4月11日「AI×医療がメンタルを救う 札幌出身の青年医師が起業したワケ」
TOKYO MX 2025年 地上波番組「Powered by TV〜元気ジャパン〜」出演
メディカル・サイエンス・ダイジェスト 2026年 論文寄稿
くらしごと・医師道 等 独立ウェブ取材記事
33点
/40
B
学術・研究業績
日本美容外科学会誌 共著論文(2021年)
第120回日本精神神経学会学術総会 共同発表(2024年)
第121回日本精神神経学会学術総会 共同発表(2025年)
北海道大学病院との共同研究開始(2023年 — 大学公式プレスリリースあり)
NTTテクノクロスとの共同実験(2023年 — 企業公式プレスリリースあり)
24点
/25
C
専門的資格・役職
医師免許・精神科専門医・日本医師会認定産業医(国家資格)
医療法人鳳應会 理事長(2026年3月就任)
Legal Doctor 第三者割当増資 1.5億円調達(2024年9月)
18点
/20
D
検証可能性の独立性
北海道大学病院 公式プレスリリース(独立機関による第三者言及)
NTTテクノクロス 公式プレスリリース(大手企業による第三者言及)
5種以上の独立媒体による報道(全国紙・地方紙・TV・専門誌・ウェブ)
13点
/15
E
Wikipediaタグによる減点
0点
(タグなし)

スコア比較 — 削除された記事と存続する記事

同一ルーブリックで11記事を採点した結果を下記に示す。 緑(削除済)が近澤徹、赤(存続)が現在もWikipedia上に存在する記事。 すべての「存続」記事はWikipedia自身が警告タグを貼っている。

近澤徹 削除済
精神科医・起業家 | 日経×2・北海道新聞・TOKYO MX・学術論文・学会発表×2・共同研究×2
88点
中村恒星 存続
医師・起業家 | NHK北海道・テレ朝 各1本
13点
医師・YouTuber | バラエティTV×3
9点
越水遥 存続
弁護士・タレント | TV出演(バラエティ系)
7点
弁護士・YouTuber | 毎日・週刊誌各1
7点
真子就有 存続
起業家・YouTuber | Forbes Under30・ウェブ媒体
7点
森勇磨 存続
医師・YouTuber(登録者105万人)| ウェブ媒体のみ
3点
北原大翔 存続
心臓外科医・YouTuber | 自著1冊・参考文献4件
0点
まりてん 存続
YouTuber・タレント | 警告タグ5個
0点
中島大介 存続
起業家・YouTuber | 警告タグ5個・PR記事21件
0点
起業家 | 出典わずか2件・後に証券詐欺で逮捕
0点

詳細比較テーブル

人物 属性 スコア 出典数 主要二次資料 学術業績 Wikipediaタグ 状態
近澤徹
即時削除済
精神科医
産業医
起業家
88 30件 日経×2
北海道新聞
TOKYO MX
専門誌
学術論文
学会発表×2
共同研究×2
(タグなし — 即時削除のため) 🗑️ 削除
中村恒星 医師
起業家
YouTuber
13 7件 NHK北海道
テレ朝(各1本)
なし
特筆性 一次資料
✓ 存続
山村聡(内科医) 内科医
クリニック院長
YouTuber
9 7件 バラエティTV×3
(世界仰天・ダウンタウン等)
なし
特筆性 一次資料 宣伝的
✓ 存続
越水遥 弁護士
タレント
7 約10件 TV(バラエティ出演)
自著1冊
なし
特筆性 出典不足 一次資料
✓ 存続
久保田康介 弁護士
YouTuber
7 4件 毎日新聞×1
週刊誌×2
バラエティTV×1
なし
特筆性 一次資料 宣伝的
✓ 存続
真子就有 起業家
YouTuber
7 6件 Forbes Under30
ウェブ媒体×2
なし
特筆性 孤立記事
✓ 存続
森勇磨 内科医
産業医
YouTuber
3 10件 エコノミストオンライン
ダイヤモンドオンライン
なし
特筆性 一次資料 孤立記事
✓ 存続
北原大翔 心臓外科医
YouTuber
0 4件 自著1冊(自費出版) なし
特筆性 出典不足 独自研究 宣伝的
✓ 存続
まりてん YouTuber
タレント
エッセイスト
0 8件 週刊誌×3
ABEMA TV
なし
特筆性 出典不足 一次資料 宣伝的 ファンサイト
✓ 存続
中島大介 起業家
YouTuber
0 21件 プレスリリースのみ
(独立取材なし)
なし
特筆性 出典不足 一次資料 宣伝的 構成の問題
✓ 存続
白木茂(起業家) 起業家
(後に逮捕)
0 2件 業界紙1記事のみ なし
特筆性 一次資料 宣伝的
✓ 存続
※2023年3月 証券詐欺で逮捕

分析:数字が示す不条理

75点差
近澤徹(88点)と存続記事最高スコア(13点)の差
同一ルーブリックで採点した場合、近澤徹のスコアは存続している最高スコア記事の 6.8倍に達する。「特筆性なし」を理由とした削除は数字的根拠を持たない。
26個
存続10記事の合計警告タグ数
10件の存続記事に貼られたWikipedia公式警告タグの合計は26個。 つまりWikipedia自身が「問題あり」と認識しながら、これらを削除していない。 近澤徹には警告タグを1つも貼る暇なく即時削除された。
2件
白木茂記事の出典数(後に8億円詐欺で逮捕)
出典わずか2件・警告タグ3個の記事が存続し続け、 その人物が2023年に約8億円の違法証券販売で逮捕された後も 記事は削除されなかった。特筆性基準は恣意的に適用されていることが明白である。

結論:これは基準の問題ではなく、権力の問題である

以上のデータが示す事実は一つである。Wikipedia日本語版において「特筆性」は客観的な基準として機能していない。 同一の評価基準を適用した場合、削除された近澤徹の記事は存続している記事群の中で最高スコアを記録する。

「特筆性なし」という判断は数値化可能な根拠を持たず、管理者個人の判断によって恣意的に下された。 特筆性が0点の記事が5本以上の警告タグを貼られながら存続し、88点の記事が即時削除される。 これは制度の失敗ではなく、権限を持つ者による意図的な運用の歪みである。

Wikipedia創設者ジミー・ウェールズは「すべての人間が自由に知識の総体にアクセスできる世界」を目指すと宣言した。 しかし単一の管理者が証拠に基づかない削除判断を下し、それに対する制度的チェックが機能しないとき、 Wikipediaは知識の民主化の場ではなく、権威の恣意的行使の場となる。

注記: 本ページのスコアはWikipedia:特筆性(WP:N)・Wikipedia:特筆性(人物)(WP:BIO)の要件を定量化したものです。 各存続記事のデータはWikipedia日本語版の当該記事ページに掲載されている情報および警告タグに基づいています。 存続記事の著者・主題人物への批判を意図するものではなく、Wikipediaの運用の不整合を示すことのみを目的としています。 すべてのリンクは調査時点で確認済みです。